いつまでたっても


あいつへの憎しみは


尽きる事がない





もう恋なんてしない


もうひとを好きにならない


誰かの為に生きるなんて真っ暗



私は自由に


なりたい私になるんだ







なのに何故

あの人にこんなに心が揺れるのだろう


閉じ込めたはずの思いよりも強いものが

自分の中に目覚めているのを感じる




「最上さん?どうしたの?」

そう天使の頬笑みを向けてくる

敦賀さんの笑顔に私は硬直していた


何なのかしらこの頃の敦賀さん


いつにも増して神々しすぎる


「何にもないです。

 それより敦賀さん、明日からよろしくお願いします」


明日よりクランクインする映画に

私と敦賀さんは恋人同士の役で

出ることになっていて


今日はその記者会見


『dark moon』打ち上げインタビュー映像を

見た今回の作品を撮る監督が

どうしても私たち二人で撮りたいと

依頼がありまた共演する事になった


恋人同士という事は

キスシーンもある・・・・・


そして・・・・・・・・

今回は


ベッドシーンまである作品


敦賀さんと共演できるのは嬉しいけど

けど

自分が自分でいられそうになくて怖い


2倍増し美人にメークでしてもらい

敦賀さんにエスコートされて

記者会見の会場へ行く

ただこれだけでも

心臓ははち切れんばかりに

鼓動を刻む


『今日の京子さん。

 また一段と綺麗ですが、敦賀さんから見てどうですか?』

「いつもは可愛いという言葉が、京子さんには合うんですが

 今日は可愛いよりも、きれいという言葉がぴったりで

 僕も隣にいてドキドキしています」

そう笑顔で答える敦賀さんの言葉にさえ

私の心臓は反応してしまう


自制心を取り戻そうと頑張っても


無理で終始記者会見は上の空だっと









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