私の役は恋愛に

臆病になってしまった女性『七海』

まるで自分を見てるような女性だ


大好きだった彼に捨てられ

誰も信じれなくなってしまった


そして敦賀さん演じる

『奏』と出会い恋に落ちて行くという話

設定を聞いた時点で

今置かれている自分の状況に

似ている気がして嫌だった

ましてや

振られる相手はミュージシャンだって設定も

嫌で仕方なかった


なのに

敦賀さんと共演できる

そう思うと断ることも出来なかった

まだまだ

敦賀さんから学び知ことが山ほどある

けどそれと同時に

私も七海同様

敦賀さんへと益々惹かれていくようで

怖くて怖くて仕方無い



だっていま現に

何も始まっていない

記者会見の段階で

私の心の奥にしまい込んだ

開けてはいけない箱

その鍵はいくつも壊れて行っていた


『京子さん、初めての主演ですがお気持ちは?』

「え・・・!あ・・・あの、すごく緊張しています。

 皆さんの足を引っ張らないよう努力します」

チンプンカンプンな答えをしてしまったことに

顔が赤くなる


「京子さん、会見前からずっと緊張してるんですよ。

 ね?」

そう言い私にまた神々しい笑顔を向けてくる

私この映画終わるまで

生きていられるかわからない


そう思わせるほどの・・・・・・・・・・・



『主演のお二人にプラスして

 今日は京子さん演じる七海を振ったミュージシャン涼を演じ

 さらに主題歌を歌ってくださいますアーティストにも来ていただいてます』


このときまで

私も敦賀さんも知らなかった

トップシークレット

私を振る役

その人物が出てきて

私と敦賀さんは凍りついた

ショータロウ・・・・・・・・・・


なんで

どうして

隣から異常な空気が流れる

敦賀さんの方を見れない


どうして

私は役の中でもショータロウに振られなきゃいけないの?????



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